GF八ヶ岳の魅力はその雄大な景色と走り応えのあるコース......。そしてエイドステーションのおいしいありますね。総走行距離107kmのグランフォンドには7つのエイドステーションが設けられています。このエイド、地元の有志の方々の力なくしては成り立ちません。そこでエイドを支える人たちをレポートします。第1回目は北杜市商工会女性部の小宮山ひろみさん。初回からGF八ヶ岳にボランティアとして参加していただいています。これまでどんな想いがあったのでしょうか。

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編集部(以下、編):小宮山さんには、メイン会場のエイドステーション担当ということで、これはもう第1回大会からお願いしていますね。

小宮山さん:そうです。役員を始めてから長いんですけども部長としては四期目になりました。一期2年ですから8年目に入ります。商工会の女性部の人は異業種ではあるんですけれどもそれぞれお仕事をしています。
この八ヶ岳でイベントを行なうなら地元がやっぱり活性化されないと。お客さんが来ることによって施設が利用されて、生活の面でも良くなるので協力をしてほしい、とお話があった。そこで皆さんが応援してくださり多いときで24人くらい、今も20人くらいの方が積極的に参加してくださっております。
私たちは最後のエイドステーションで、豚汁をお出ししますが、各エイドステーションで提供されたものが余ったらこの最終エイドに持ってきてくださるんです。それでまた皆さんにお渡ししてというふうなことでね。最後は疲れて帰ってくるじゃないですか。それでね、「あったかいものがあってホッとするよ」と言われます。
今年で8年目になるので、参加者には顔見知りの方もいます。「また今年も来たよ」って言ってもらう前に、「ずっと来てくださってますね」ってこちらからお声かけるとね、「いや~覚えててくれたの?」っていうことでね。「この美味しい豚汁を食べたくて参加するんですよ」っていう方もいらっしゃるんですよ。その言葉を聞くとね、ありがたいなって。ちょっとした『声掛け』と『おもてなし』ですね。
皆さんから少しでも「良かったなあ」って言ってくれる声を聞くと、日が落ちて暗くなって、『小宮山さん、もういいよ、帰っても』って言われるんですけれども、『まだ参加者が残っているからもうちょっと待ちましょう』と。せっかく上ってきてね、時間だからって終わりにしたんじゃ失礼じゃないですか。やっぱり皆さんがホッとした時間というかね、温かいもの食べて「ああ、ここで参加してよかったなあ」って思って下さって、それがね、私は大事だと思うんですよ。最後で豚汁の具が無かったかもしれませんけど、その温かみっていうんですか、あとは人間味ですね。
2年前は雨が降ったので、それでもう色々と残っちゃったんですよ、それで豚汁のなかにねおにぎりをちょっと入れて、おじや風にして食べてみませんか? って言ったらね、「こんな食べ方は初めてだよ」っていうから、田舎の人は結構ね、忙しいときはこんな風にして食べるんですよ、って言ったんですよ。そしたら「いや~美味いねえ。もう一杯貰ってもいいかい?」なんて言ってね。
やっぱり地元の美味しいものを一所懸命作ってね、それを皆さんに食べていただく。地産地消ですね。北杜はいいところだし、食べるものも本当に安心・安全なものを使っています。りんごにしてもトウモロコシにしてもトマトにしてもレタスにしても。北杜をもっとアピールしたいし、皆さんに知ってほしいですね。

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(続く)