自転車の整備は、サイクリストの義務です。整備不良の人が高速で隣を走っていると思ったら……。自転車は他の乗り物と同じく命を運ぶ乗り物ですから、しっかりとメンテナンスをして、つねに問題がない状態にしておきましょう。

セルフメンテナンス、プロの点検をコンスタントに行う
セルフメンテナンスは洗車を兼ねて行うと合理的です。洗車は傷や各パーツの消耗度を確かめることができます。
イベント1週間前には必ず洗車をするという習慣をつけておくといいですね。
一例としては休日のロングライドが終わったら、洗車をして新しい週に備える……というのがリフレッシュも兼ねることができます。


チェック項目

・ネジに緩みはないか
・タイヤに傷はないか
・ペダルが痛んでいないか
・ブレーキシュー・パッドが減っていないか
・ワイヤーが古くなっていないか
・チェーンが古くなっていないか
・正確な変速ができるか
・ガタガタと異音がしないか

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保安部品のブレーキはコンスタントにチェックしてつねに万全にしておきましょう。

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最低限のケミカル類は普段から用意をしておきましょう

走行前の“儀式”

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タイヤを指で押してみて、空気圧のチェック

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前輪を10cmほど持ち上げて落としてみて異音がしないか。ホイールを回転させて歪み・フレがないか確認

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ブレーキが正しく作動しているか。ヘッドがガタついていないか

まずは適切な空気圧のときにタイヤを指で押して、感触をつかんでおきましょう。主に用いられるブチルチューブは空気が抜けにくいのですが、それでも少しずつ減っていきます。1週間を目安に空気圧の調整を行います。しかしスローパンクなどは気付きにくく、次に乗る時には完全にパンクしてしまうこともあります。乗る直前に指でタイヤを押してみて、変化がないか確認します。完全に抜けきっていなくても空気圧が大幅に低くなっている場合は、スローパンクをしているかもしれません。空気を足して乗るまえにタイヤの表面の傷などを確認しておきましょう。

ガタがあったら、どこかのネジが緩んでいるかもしれません。
簡単に調べる方法としては、前輪を10cmほど持ち上げて地面に落としてみます。「ビビッ」とか「ガタガタ」した音がしたら、どこかが緩んでいる可能性があります。ヘッドパーツ、あるいはボトルケージか、それともサドルか……。思い当たるパーツを確認してみましょう。

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ボトルケージのボルトが緩んでいることで異音がすることがあります

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ヘッドの緩みも異音の元です

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サドルの緩みも…

ホイールの歪みやフレ、ディスクローターの歪みなども、走行中には気がつかない場合があります。冷静なときにアレッと気がつくケースも多いです。走行前に前後のホイールを回してみて、歪みやフレが出ていないか確認しておきましょう。

いずれも、原因の対処ができない場合は、ショップなどに持ち込んで調整や修理をしてくださいね。

またイベント開催日から遡って、余裕のある日程でチェックをしておきましょう。直前で慌てることがないように…。